歴史と沿革/屋号カネ大について

歴史と沿革

大野興業の歴史

1897年(明治30年)に現社長の祖父・大野宗太郎が大野鐵店を創業して以来、120年以上にわたって鉄鋼専業商社として事業を行っております。日本で近代製鉄業が興るより前に輸入商として鉄を取り扱い始め、官営八幡製鐵時代からメーカーと直接取引を行う一次流通として実績を重ねてまいりました。1999年に新たな体制となってからは、二次流通として、よりお客さまに近い立ち位置で鉄鋼ビジネスに携わっております。大野興業は、モノづくりの上流から下流までをくまなく熟知し、鉄鋼業界全体に幅広いネットワークを持つ、関東で最も歴史ある鉄鋼専業商社となりました。

沿革

1897年(明治30年) 大野宗太郎(現社長の祖父)が大野鐵店を創業
1937年(昭和12年) 法人改組し、商号を「大野宗太郎商店株式会社」に変更
1945年(昭和20年) 大野宗太郎、大野滋雄(現社長の父)らにより事業再興
1947年(昭和22年) 日本製鐵株式会社の指定問屋認可
1949年(昭和24年) 「大野興業株式会社」に商号変更
1950年(昭和25年) 富士製鐵(株)と八幡製鐵(株)の指定問屋認可。
1970年(昭和45年) 富士製鐵八幡製鐵の合併により新日本製鐵(株)の指定問屋認可。
1974年(昭和49年) 大野滋雄社長就任
1990年(平成2年) 大野滋雄会長就任、大野秀則社長就任
1997年(平成9年) 大野グループ100周年記念式典(於:東京會舘)
1998年(平成10年) 大野秀則会長就任、大野隆司社長就任
1999年(平成11年) 大野秀則が新たに「株式会社大野」を設立、社長就任
開発試作部門の支援業務を開始
2006年(平成18年) 「株式会社大野興業」に商号変更
2012年(平成24年) タイ王国にOno Trading Co., Ltd. を設立し業務開始
2018年(平成30年) 医療分野向け事業を専ら行うジャパン・メディカル・カンパニーを設立し、適格会社分割実施により医療事業を移管
大正時代
大野鐵店の正月記念写真
昭和26年11月12日
大野宗太郎 喜寿祝いで

屋号カネ大について

大野興業の屋号である「カネ大」には「金属のカネ」「カネが大きくなる」「大野」の3つの意味があります。大野興業からは、数多くの名だたる鉄商が巣立ち、関東の鉄商の歴史をつくってきました。のれんわけした鉄商は「カネ大一」から始まり「カネ大七」までに広がりました。富国強兵の時代は言わずもがな、現社長・大野秀則が就任した1985年以降も、大野興業から独立して鉄商を営むようになった“OB”が多数おり、現在も全国各地で活躍しています。事業活動において、そうしたOBとのネットワークが活きるシーンは少なくありません。十分な経験と知識、そしてお客さまの要望にきめ細かく応える提案営業力を身につけた鉄商を輩出するのれんわけは、大野興業の“カルチャー”とも言えるかもしれません。

“カネ大”半被の後姿と
株式会社大野興業代表の大野秀則
昭和10年代
大野宗太郎商店の倉庫群